2019/07/02 13:16
こんにちは〜
突然ですが、Tシャツにいくら出せます?
人によって様々かと思いますが、数千円台ですよね??
1万円超えると高いですよね???
でも、今回ご紹介のTシャツは1万円超えちゃうんです・・・・・(~_~;)
自身は、ブランドも立ち上げたぐらいなんで、服は好きで、ファッションという類のものには、お金はかけてる方かと思います。
だから、1万円前後のTシャツも買いますし、持ってもいます。
それでも、Tシャツというくくりで考えると、
正直、「Tシャツ、1万円かぁ〜、高いなぁ〜」
とは思います。(言っていいのかわかりませんが・・・・)
Tシャツほど、価格の振り幅が大きいものもないかもしれませんね。
ハイブランドであれば数万円するだろうし、最近はちょっとしたブランドであれば、¥7,000~¥8,000ぐらいはしますもんね。
その逆もあって、場合によっては数百円で買えちゃうなんてことも!?
正直、作ろうかどうしようか迷いました・・・・・
でも、ウールの機能性を活かしたTシャツを作りたいと思いましたし、
夏にウールを着ることをお勧めしたかったので。
ですから、素材にウールを選んだ時点で、足し算していくとどうしても高くなっちゃうんですね。
化繊を混ぜたウールの混紡素材でしたら、多少は安くできるとは思うんですが・・・・
やはりそこは、ウール100%にこだわりたいですね。
なぜ、ウール100が夏にいいかというと、一つは臭いです。
ウールには防臭・抗菌機能が備わっているので、数日洗濯しなくても臭わないのです。
(自分で実証済みです。三日間着続けて、家族に匂ってもらいましたが、臭わないと。*較差はあります。)
コレが混紡素材だとそうはいきません、化繊は汗をかくとどうしても臭いが気になるようになります。
汗をかくことが多くなる夏場には最適な素材かと思います。
ウールの表面は、スケールというウロコ状のもので覆われていて、その表面は水を弾く特性を持っています。
反面内部はというと、湿気をたっぷり吸収する特性を持っており、
湿度が高くなるとそのスケールが開き、その隙間からウール内部に水分が吸収されていきます。
で、水分が内部に吸収されても、表面は水を弾くため、肌触りはドライに保たれるのです。
汗をかいて衣服内の湿度が上がると、それを吸収しつつも肌触りはドライに保たれるので、汗をかいても快適なんです。
ウールは天然素材でありながらの機能素材なのです。
だから、Tシャツには最適な素材で、お勧めしたいのです。
しかしながら、メリットばかりじゃなく、デメリットも存在します。
やはり、それだけ肌触りがよく、着心地がいいということは、生地を構成してる繊維が細いからこそなんですね。
繊維が細いということは、耐久性がコットンなどと比べると落ちてしまうのです。
擦れ(毛玉)や引っ掻きには弱く、洗濯機など、いろいろとケアが必要となってきます。
ウールだと虫食いもありますし、防虫対策は必須です。
水につけると縮んでしまうというところもあります。
ただご安心ください、今回使用してる素材はウォッシャブル加工(防縮)が施されているので、洗濯も大丈夫です。
ただし、最初の洗濯で横方向に約2cm(個体差あり)ほどの縮みがあります。
サイズ表はここを加味してご覧頂ければと思います。
あとは、先にも述べた価格ですかね、他の素材と比べると格段に高いです。
それが販売価格に反映されてしまいますので、買う側からしたら一つのデメリットかもしれませんね。
今述べたよいうなメリット・デメリットは、何にしても存在するものなので、
多種多様な視点・判断基準、趣味趣向によって、チョイスしていけばいいのではないでしょうか。
で、自分はメリット・デメリットを加味した上で、ウールの良さというものに惹かれ、
ウール100%のTシャツを作ったしだいです。
ちょっと重々しいですけど・・・・・
でもまあ、ウールを夏に着るなんて、私も数年前であれば考えられなかったです。
ウールのイメージは、セーターとかツイードジャケットなど、どちらかというとモコモコしたイメージで、
“暖かい”というイメージが非常に強かったですし・・・・。
それが、スノーボードでベースレイヤーとしてウール製のものを着て以来、ウールの快適性の虜となりました(笑)
当時、ベースレイヤー・ファーストレイヤーと呼ばれるものは、化繊で作られたものという認識しかなく、
肌にウールを着るという概念が、自分の中に全くと言っていいほどありませんでした。
しかし、昔から登山などではウールのベースレイヤーなどは使用しており、
化繊のベースレイヤーの方が後発だということを知って驚きました。
それぐらい、ウールは機能素材として、昔から認知されておりました。
正直、今でこそウールのことをなんだかんだ言っておりますが、ちょっと前まではホントに無知でしたね (・_・;
偉そうに・・・・すいません・・・・
何がそんなにウールがいいのだろう??と、考えると、
自分が一番最初に感じたのは、何と言っても “着心地” ですね。
ベースレイヤーなどで、肌に直接着るウールはメリノウールという種類になります。
メリノ種という羊の種類からなるものです。
メリノウールは、繊維が細くチクチクしないので、しなやかで肌触りが良いのが特徴です。
その中でも繊維の細さなどで種類があって、繊維が細くなればなるほど、高級な素材となっています。
今回Tシャツで採用しているのが、繊維の細さが18.5μ(マイクロン)のエクストラファインメリノ(スーパ−100s)
と、呼ばれる素材です。
この上には、スーパーエクストラファインメリノ(スーパー120s以上)と呼ばれるカシミア級のものがあります。
コレは、他社さんで1枚持っていますが、最高級の肌触りと着心地です。
そしてコレが、私のウールの固定概念を壊してくれた張本人です。
こいつを着た瞬間、着心地の良さをすぐに感じたのは今でも覚えています。
最初は、同じ素材を求めて作ろうとしたのですが、
やはり繊維が細い分、少し透け感が出てしますのです。
ですので、ランクを一つ下げたエクストラファインメリノに当たる、今回の素材にしてあります。
これでも十分な肌触りと着心地は体感できます。
素材ばかりの話でここまできましたが、デザインいわゆる型のお話もさせて下さい。
(かなりの長文となってきますが、お付き合い下さい。)
カタチはもちろんオリジナル、一からデザインして起こしております。
シンプルなクルーネックタイプのTシャツですが、
ベースレイヤー(インナー)として、
1枚できるためのトップスとして、
そこは考えられてデザインされています。
カタチとしては、
少し細めで、カラダのラインに沿ったシルエットになっています。
ウエスト辺りを軽く絞っており、ストンと落ちたような感じはなく、カラダにゆるやかに沿った感じです。↓
裾をラウンドカットにしてあるので、腰回りを包むようにキレイなシルエットを作り出します。↓
快適な着心地を確保し、縫製部分が肌に触れるのを軽減するため、縫製は三本針を採用しています。↓
合わせて、肩線を少しズラす事によって、縫製が肩にテンションをかけないようにしています。↓
衿は、少し開きのあるゆったりした感じで、リラックス感のある仕上がりです。
こんなところでしょうか・・・・・
合わせて商品ページもご覧下さい。
是非是非、この着心地を体感してもらいたいですね〜
ちょっとお高いですけど・・・・(−_−;)
その価値はありますし、自信を持ってオススメできます!
宜しくお願いします。
ここまで長々と読んで頂きありがとうございます。
またウールの特性についてはもっと詳しく今度書きたいと思います。
(また長くなるとは思いますが、お付き合い下さい。)
TR/EQ amt2